PEMEX社、

エマソンの技術で油田の安全性向上と延命を実現

メキシコの国営エネルギー企業であるメキシコ国営石油会社(Petróleos Mexicanos: PEMEX)は、30年間掘削されてきたメキシコ湾の海上プラットフォーム、カンタレル油田を延命する、革新的で、経済的にも実行可能なソリューションを必要としていました。『インテリジェント油田』というビジョンの実現を目指したPEMEXは、コスト効率がよく、すばやく設置できるエマソンのリモート監視システムを採用しました。このシステムにより、油田をより良く管理できるようになり、作業員の安全性も向上しました。また、環境保護の面でも改善されました。

プラットフォームを海上ではなく海岸で実現するエマソンのスマートワイヤレス

効率的な実装

PEMEXは、エマソンのスマートワイヤレスを使用して、有線計装機器にかかる費用の何分の1かの費用で海上施設全体に監視ポイントを追加しました。

プチ情報

バッテリー式のスマートワイヤレスセンサと計装機器は圧力や温度、バルブ位置をすぐに計測できます。

 

強化された性能

海や天候が荒れている時でさえもリグや緊急遮断バルブの監視が可能なことで、PEMEXはこれまで以上に優れた油田管理を実電でき、さらに海上プラットフォームに出向く必要性が減るため、労働者の安全と環境面での安全性をより確実に改善できます。

 

カンタレル油田

30年を上回る歴史を誇る、世界最大級の油田のひとつ。

50を超えるプラットフォームにある約200の油井で構成された油田。

現在、メキシコの原油生産量の30%を占める。

PEMEX社、エマソンの技術で油田の安全性向上と延命を実現

ハリケーンの多い地域に何十年も前に建設された海上プラットフォームで、産油量が減少していく油井の効率的な稼働を実現するにはどうすればよいか。これはメキシコ湾の支湾、カンペチェ湾にあるカンタレル油田の延命を図るメキシコの国営エネルギー企業、Petróleos Mexicanos(PEMEX)社が直面している課題です。

カンタレル油田は世界最大級の油田で、2003年まではメキシコ全体で生産される原油の60%を生産していました。しかし、その後は生産量が減り、メキシコの原油生産量に占める割合は現在約30%となっています。

このカンタレル油田でPEMEX社は50を超えるプラットフォームで約200の油井を稼動させていますが、これらの施設では利用できる電力に制限があるか、全く電力を利用できないかのいずれかです。また、多くのプラットフォームで陸上の管理施設へデータを送るための通信インフラを欠いていました。そのため、PEMEX社は毎日従業員にボートで80キロ沖合のプラットフォームまで行かせ、原油生産に関する決定を行うためのデータを回収させていたのです。この方法はコストがかかり、天候に左右されやすい上に、重要な意思決定の遅れと労働災害リスクをもたらすものでした。

PEMEX社は途切れることなく原油生産を続けましたが、生産開始から30年を経て、カンタレル油田での生産サイクルを最適化する革新的で採算に合うモニタリングソリューションを考える必要が生じました。求められたのは、油田の状態と生産プロセスに関するタイムリーで信頼性の高い情報を集め、海上プラットフォーム全てのデータを統合することで、従来よりも質の高い油田管理、労働者の安全と環境保護面での改善をもたらすような技術的アプローチでした。

「無理だと思われていたこと」. 『インテリジェント油田』というビジョンの実現を目指し、シウダード・デル・カルメンで働くPEMEX社のエンジニアはEmerson Mexicoのエンジニアと協力し、海上プラットフォームを遠隔監視するモニタリングシステムを作りました。カンタレル油田の延命に役立ち、インフラを新設する必要はなく、短期間で導入でき、高額な保守コストも不要なシステムです。

 

競合するソリューションを徹底的に調べ、何度も実地テストを重ねた末に、PEMEX社はエマソンのスマートワイヤレス技術の採用を選択しました。コスト効率が高くて短期間で簡単に導入でき、利用できる電力に制限があるという問題を解決できて、信頼性と通信の完全性に関する厳しい要件も満たすというのが、選択の理由です。

エマソンのスマートワイヤレスソリューションを利用すれば、PEMEX社は有線システムを導入する場合の何分の1かの費用で海上施設を残らず監視できるようにし、ほとんど一夜のうちに生産プロセスと油田状態の可視化を実現することができます。バッテリー式のスマートワイヤレスセンサーは圧力や温度、バルブ位置を直ちに計測することができ、油井の状態に何らかの変化があった場合に迅速な対応をするのに必要なリアルタイムの情報をオペレーターに提供します。海や天候が荒れているときにもリグや緊急遮断バルブの監視が可能なことで、PEMEX社はプラットフォームを守り、従来よりもうまく油田を管理できます。『インテリジェント油田』の実現に向けた次のステップは、各プラットフォームからの監視データをシウダード・デル・カルメンのオペレーションセンターに集約することで、これによって生産プロセスの可視化はさらに進んで意思決定の質が高まります。

PEMEX社はこのプロジェクトが完了すると、年間の物流・設備コストが大幅に削減できるほか、原油生産の最適化、海上プラットフォームへ行く必要性が減ることによる労働者の安全と環境保護面での改善が実現するものと期待しています。カンタレル油田の延命、生産量の拡大にもつながるでしょう。世界の他の企業と同様、PEMEX社はエマソンのスマートワイヤレス技術を自社の事業に最適なソリューションだと評価しています。

PEMEX社は原油生産量世界第3位で、総合エネルギー企業のランキングでは11位の評価を受けています。2008年の年間売上高は980億米ドル(約9兆円)でした。エマソンは40年以上にわたってメキシコで事業を行っており、国内各地に多くの製造工場があります。それにより、メキシコの製造業セクターでは最も重要な雇用主となっています。

ウェブサイト:エマソン・プロセス・マネジメント
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